デスクワークや、PC、スマートフォンを使用する事の多々ある現代人にとって、肩こりは大きな問題の種です。
肩こりは倦怠感や眼精疲労、気分の落ち込みなどの症状を引き起こします。
よく肩こりにはお風呂に浸かって温めればいいと言われますが、どんな入浴法で肩こりを改善していけばいいのかここではお話していきます。
お風呂の入り方を多少変えるだけで、見違えるほど肩こりが改善されるのが体感できますよ。
身体を温めるのが重要!肩こりは湯船に浸かりましょう
肩こりを改善したいなら、「湯船に浸かる事」が大前提になります。
シャワーだけで済ますのはNG!
お湯の張った湯船に浸かる事で、血行の促進や水圧でのマッサージ作用、リラックス作用などを活用して肩こりを改善できます。
もしもシャワーを浴びるだけだと、温まった身体もすぐに冷えるので注意が必要です。
肩こりを改善するには、体温を上げる事が必要なので間違っても身体を冷やしてはいけません。
湯船にお湯を張るのは手間かもしれませんが、手間をかけた分だけ効果が期待できるので絶対お湯に浸かりましょう。
入浴方法4つのポイント
ただ湯船に浸かると言っても、お湯の温度やお湯に浸かる時など入浴方法により効果が変わってきます。
肩こりの改善に向けた入浴方法について4つのポイントを見ていきましょう。
目次
1.お湯の温度は37℃〜40℃
初めにお風呂に張るお湯の温度を設定していきますが指標は37℃〜40℃で、熱すぎても低すぎても良くありません。
冷え性の人や、寒くてお湯の温度が冷めやすい季節などは、はじめから40℃くらいの多少熱めな温度に設定しておくと良いですね。
お湯の温度がぬる過ぎると身体が温まらず、血行が良くなりません。
逆に熱すぎると、神経を興奮させてしまいリラックス効果がなくなってしまいます。
適度な温度のお湯は、自律神経のうち副交感神経を優位にします。
副交感神経が活発になると神経の興奮を抑え筋肉の緊張がおさまるので、肩こりが改善されます。
お風呂を沸かす時は、ちゃんと設定温度に気をつけましょう。
加えて、入浴中にも温度が下がるような事がないか見ておくと良いですね。
2.入浴は15〜20分ぐらい
お風呂の入浴ですが、しっかりと肩まで浸かって15分〜20分くらいが良いです。
じっくりお湯に浸かる事で全身の血流を促し、筋肉の緊張をほぐす事が可能なのです。
お風呂に入ってる時に身体がほぐれていれば、続いて行うストレッチの成果も高くなりますよ。
のぼせやすい人は冷水で絞ったタオルを頭に乗せておくといいですね。
脱水症状を防ぐために、あらかじめ飲み物を持ちこむのも良いですね。
ぼんやり考え事をしたり好きな音楽をかけたりしながら、じっくり体が温まるのを待ちましょう。
3.入浴剤を使用するとさらに効果が上がる
お風呂に入浴剤を入れると、肩こりの改善力が上がります。
入浴剤にも様々な種類があり炭酸ガスは血流を促す効果がありバスソルトは冷えの解決など、種類によって効果が違います。
発汗作用や血流の促進を促す入浴剤は、特に肩こり改善に成果をもたらします。
どれを選べばいいのか迷ったらパッケージに記載された効能を見て選択してみてくださいね。
4.首回りをしっかり温めよう
お風呂に浸かっていると、首回りはお湯から出てしまいますよね。
首は肩にかなり近い部位なのでそのような首周囲が冷えてしまうと、肩こりの症状も悪化してしまいます。
しかも首の周辺にはリンパも集中しています首を温める事でその周辺にあるリンパの流れが良くなり、老廃物を排出して肩こり改善を促してくれるのです。
入浴したらストレッチやマッサージで肩こりをなくす
お風呂の中でじっくりと体を温めたら、ストレッチやマッサージで肩こりをほぐしていきましょう。
筋肉が温まってほぐれやすくなっていますから、軽めのストレッチでも十分に肩こりを改善しやすくなっています。
肩こり改善ストレッチの解説
肩のストレッチ
肩をググッと持ち上げ、すぐに力を抜いて落とします。
この動きを10回ほど繰り返しましょう。
背中と肩のストレッチ
背後で組んだ両手を思い切り後ろに引っ張りながら、胸を上に反らしましょう。
入浴中はマッサージも効果がありまマッサージをする事で血流が良くなり、老廃物の流れを促して肩こりを改善する手助けができます。
お風呂の中では次のようなマッサージをしてみましょう。
両手の親指をうなじにある髪の生え際あたりにあて、円を描くようにマッサージします。
円を描きながら親指を首から肩の後ろまで下ろしていってください。
お風呂上りに可能なストレッチ
お風呂上りは、血流が促進されて筋肉がほどよくほぐれているので肩こり改善のためのストレッチをするのには絶好の瞬間なのです。
肩こりストレッチはお風呂の中だけではなく、お風呂上りにもやってみましょう。
「我が家の湯船が小さくてストレッチができない」という人は、お風呂上りにストレッチをすればOKです!
やるのは先にご解説したお風呂の中でのストレッチでも構いませんが、どうせ湯船から出たのなら、広々としたゆとりスペースを活用してダイナミックなストレッチをしてみましょう。
イスを使ったストレッチ
イスに座ったら右手を左のひざにあて、左手でイスの背もたれの右上方をつかみましょう。
上半身を左に向けてひねり、10秒間保持してもとに戻します。
今度は反対側にも同じようにしてひねってください。
寝転んで行うストレッチ
仰向けに寝転んだら、頭と背中を床につけたまま膝を抱えてください(体育座りのような印象)。
ゆったり右に転がり、続いてもとの体勢に戻って左にも転がりましょう。
これを2〜3回繰り返せばOK。
湯船に入らずにシャワーだけで済ませる場合
一番は湯船に浸かる事ですが、シャワーだけでも肩こりにアプローチする事はできます。
シャワーのみで入浴する時は、次のテクニックで肩こりにアプローチしてみましょう。
肩こりに効くシャワーの浴び方
シャワーの温度は、40℃前後の少々熱めに設定しておきましょう。
お湯を浴びるだけではすぐに冷えてしまいますから、湯船よりも若干熱めの温度で設定しましょう。
シャワーを浴びる時にまずやってほしいことは、足元から上に向かってお湯を浴びる事です。
最初に足先にシャワーをあて、それから膝、腰、背中と、下から上に向かってシャワーをあてていきましょう。
冷えやすい末端の足先から温めていく事で、心地よく身体を温めていく事ができます。
全身洗い終わったら、もう一度身体全体にお湯を浴びてからお風呂を出ましょう。
シャワーから上がったら、肩や首のあたりにホットタオルをあてると血流の促進になります。
普通ならお湯に浸かる事で身体全体が温まりますが、シャワーだけだと完全には温まりません。
湯船に浸かったのと同じくらいの成果を得るために、シャワー上がりにはホットタオルをあてて温めましょう。
ホットタオルは、濡らしたタオルを電子レンジで温めると簡単にできます。
なるべく大きめのタオルを使って温めると、熱が逃げにくくタオルの温度が長持ちします。
お風呂だけで肩こりが100%改善するというわけではないのですが、入浴の仕方を変えるだけで肩こりの症状は大きく差が出ます。
設定温度を変更したりいつも簡単に済ませる方も入浴を少々伸ばすだけですから、手間も必要経費もかかりません。
手軽にできますから、一度試してみてはどうでしょうか?
肩こりは普段の生活習慣が蓄積されていくものです。
だからこそ簡単にできる入浴方法でケアをしていきましょう。
1日分の疲れをお風呂でリフレッシュすれば、翌日に疲れを引きずる事もなくなりますよ!