おはようございます。
亀岡市せがわ鍼灸接骨院の瀨川です。
肩こりの症状で色んなことを試してみたものの一向に改善しない方もいるかと思います。
そんな頑固な肩こり症状をお持ちの方は食事を改善してみるのも一つの方法です。
人の身体は食事からできているので悪いものを食べていれば身体が悪くなるのは当然といえるでしょう。
今回は肩こり改善の為の食事についてお話していきますね。
食が悪くてなぜ肩こりにと思われるでしょうがストレス社会と言われる現在や近頃の食事事情には、肩こりのきっかけとなる要素が隠れています。
コンビニで買ったカップラーメンで終わらせることやハンバーガーなどのいわゆるジャンクフードばかり食べていると必要な栄養素がとれていないので栄養不足となり細胞の代謝や血流にも影響を及ぼす事があります。
栄養不足にともなう血行不良は、酸素や栄養が細胞に十分に行き届かなくなり、肩こりのきっかけになりますので肩こりを改善するには前回お話したお風呂に入ることやストレッチ、マッサージだけではなく食生活を見直すことも重要になります。
肩こりには必要なビタミン・ミネラル
血流促進や疲労回復する栄養素を多く含む食料品は何があるのか見ていきましょう。
ビタミンB群
私たちが生きるためのエネルギーをつくるのに欠かせない栄養素です。
ビタミンB群は大抵動植物性食品に入っているので不足しなさそうですが明らかな不足症状がでていないものの疲労感や倦怠感、イライラするなどの不定愁訴(ふていしゅうそ)が見られる方が増えているそうです。
現代人に疲労感や倦怠感、イライラが増えている理由は3つあります。
(1)ビタミンB群消費量増加
ストレス、過度のアルコール摂取、過食、加齢などでビタミンB群支出量が増加します。
(2)食品の製造方法
食品の精製・加工・保存によってビタミンB群が減っています。
(3)抗生物質の使用
ビタミンB群は腸内の細菌がつくってくれますが、抗生物質を長い期間飲んでいる人は、腸内の細菌バランスが乱れ、ビタミンB6などの合成量が少なくなります。
ビタミンB群の代表的なものはビタミンB1で、疲労を回復し、代謝を助ける働きがあります。
B1の不足は肩こりだけでなく、筋肉痛、疲労、アルコール依存、食欲不振、記憶力減退、集中力低下、聴覚過敏、神経炎、脚気(かっけ)に関わってきます。
ビタミンB1は、豚肉やウナギ、豆、玄米、チーズ、牛乳、緑黄色野菜などに多く入っています。
ビタミンB12は血液を生み出すのに必須で、特に赤血球を作り出す造血ビタミンと言いわれています。
ビタミンB12が不足すると、末梢神経の修復作用が低下するので、肩こりだけでなく、神経痛、腰痛、しびれ、眼精疲労などの末梢神経障害をおこしやすくなります。
ビタミンB12は、動物性の食品に多くあり、魚類、貝類、レバーなどの肉類、卵、牛乳などに多く入っています。
ビタミンEとビタミンC
ビタミンEは、血行を良くする働きがありますので、不足すると、肩こりや頭痛や腰痛、生理痛、冷えのきっかけとなります。
ビタミンEは油に溶けるので脂質と一緒に摂ると吸収率が上がります。
ビタミンEは、アーモンドなどのナッツ類、うなぎ、アボガド、植物油などに多く内蔵されています。
ビタミンCはストレスで使われやすく、日々ストレスを感じる方はどんどんとってほしいですね。
ビタミンCはレモン、イチゴ、キウイ、などの果物や、ブロッコリーなどに多く入ってます。
カルシウムとマグネシウム
筋肉や神経の働きに関連し、丈夫な骨格を造るうえで重要になります。
カルシウムとマグネシウムは密接な係りを持ちマグネシウムが足りなくなると、カルシウムの値も一緒に下がってしまう事もいわれています。
現代社会ではストレスがあったり、お米やパンやスナックを食べる機会が増加したり、アルコールを飲む機会が増える事により、マグネシウムが足りなくなっているおそれがあります。
マグネシウムはナッツ類、魚介類、大豆、昆布やワカメなどの海藻類などに多くカルシウムは、骨の形成や筋肉収縮、神経や筋肉の興奮性の調節などに関与しています。
胃腸が弱い方や胃を切除した方はカルシウムの吸収が低下するので用心しなければなりません。
カルシウムは牛乳・乳製品、魚介類、大豆製品、ナッツ類などに多く内蔵されています。
ここで取り上げたのはほんの少しですが、栄養医学の知識を身につけて、栄養を意識した食生活を心がける事は『肩こりの解決』だけでなく、疲労回復や健康な体づくりに非常に効果があります。